旅先のペンションでの夜泣き

以前、気の合う仲間たちと泊まりがけのドライブに出かけた事がありました。何組かは子供連れで、その中にはまだ１歳にならない赤ちゃん連れて来た友人夫婦がいました。 　昼間は目的のペンションまで途中でワイナリー見学などをしながらドライブし、到着後は食事、おしゃべりと続き、ようやくお開きとなったのが１２時頃でした。 　ひと眠りして気がつくと赤ちゃんの鳴き声が聞こえるのです。友人夫婦の赤ちゃんです。いつも夜泣きをする子だったかどうかは聞いていませんでしたが、なかなか泣き止まないようです。夜中の静まり返ったペンションの中に響く赤ちゃんの泣き声はけっこう耳につくもので、こちらもなかなか寝付けません。お母さんはもっと大変でしょう。心配になって部屋の外から「大丈夫？」って声をかけると「ごめんね」と恐縮した声が聞こえました。ドア越しに「熱があるとか体調が悪そうではないのね？」と聞くと「それは大丈夫みたい」との事で安心しました。私は安心したせいか再び眠る事ができ、朝を迎えました。 　朝食の時、さすがに友人夫婦は眠たそうな顔でしたが赤ちゃんは何もなかったような笑顔で抱かれていました。きっと長い時間の車の移動と乗り降り、いろんな人が廻りで取り巻いているのが普段とは違って興奮してしまったんでしょう。あんなに夜中に泣き止まない事はなかったという事なので友人もどうしたら良いかドキドキと冷や汗が出たそうです。暗いし静かにしなきゃいけないと思うし、余計に不安になりますね。